現在、新たな不動産投資のジャンルとして人気を博しているのが、シェアハウスの運営です。

なおシェアハウスとは、戸建てや邸宅、独身寮などを改築し、小さく区切ったお部屋を入居希望者に貸出すという収益物件の運用形態を指す言葉となります。

そしてキッチンやリビングなどを共有部分として解放することにより、入居者同士が活発にコミュニケーションを図ることが可能となる点もこのタイプの物件の大きな魅力となりますから、シェアハウスは「共同生活を謳歌できるアミューズメント型の賃貸物件」と言い換えることもできるでしょう。

なお、シェアハウスは通常のアパートや賃貸マンションに比べて賃料設定が安価なことに加え、一人暮らしよりも刺激的な生活が送れるなどの理由から、若者たちを中心に人気を博しておりますし、

オーナーサイドとしても同じ面積の建物でより多くの収益を上げられるという理由から投資対象としても非常に魅力的なものとなっています。

ちなみに、以前にお届けした「シェアハウスで不動産投資を行おう!」という記事では、その運営方法などについて詳しく解説させていただきましたが、今回は近年注目を集めているコンセプトシェアハウスの経営」について考えてみましょう。

コンセプトシェアハウス

 

何故コンセプト化が必要なのか?

さて、ここまで記事をお読みになられた方の中には、『そもそもコンセプト化って何?』とお思いの方も少なくないはずです。

過去記事「コンセプト賃貸マンションで、高い収益性を確保しよう!」でもお話しいたしましたが、現在の賃貸市場は物件の供給過多が原因で「お部屋が余った状態」となっているのが実情です。

そして、こうした状況下において物件の空室率を低下させる方策とされているのが、物件自体に「高い付加価値」を持たせることとなります。

なお、「物件の付加価値向上法」の一つとして注目を集めているのが『コンセプト化』というテクニックであり、お部屋の中を他の物件では類を見ない「和モダン」の内装としてみたり、建物全体を防音構造とした「楽器演奏推奨アパート」とするなど、『一定のジャンルに特化させた物件』を造ることによって他の収益物件との差別化を図ることがこの手法「肝」となるのです。

もちろん「シェアハウス」という物件の形態自体も、ある意味で強烈な『コンセプト化』と言えなくはありませんが、近年では同種の物件も増え始めていますから、

競合物件との更なる差別化を図るために「同じ趣味を持つ者や、同じ目的の人間が集まる」といった『更に強烈なエッセンスを加えたシェアハウス』が注目を集めているのです。

 

様々なコンセプト系シェアハウス

では実際に、どのようなコンセプトシェアハウスが人気を博しているのでしょうか。

本項ではその具体例をご紹介して行きたいと思います。

婚活型シェアハウス

真剣に結婚相手を探している男女に入居者を限定したシェアハウスの形態となります。

近年の「婚活ブーム」を追い風にして、今非常に人気のあるタイプのコンセプトシェアハウスであり、『日々の生活そのものをお見合いの場にしてしまう』という斬新な発想が好評を博しているようです。

賃料については男性客をやや高め、女性客には格安な設定を行うことが成功の秘訣となるでしょう。

また、冷やかしのお客様を防ぐため、独身証明書の提出を義務付けるなどの工夫を行っている物件もあるようです。

学生寮型シェアハウス

中国経済の失速やコロナウイルスによる世界的な不況は、大学生たちの生活にも大きな影響を及ぼしていると言われています。

なおバブル経済崩壊以前までは、大学や短大、専門学校などの近くにあるアパートや賃貸マンションは、毎年入学して来る新入生によって空室に悩まされることが殆どありませんでしたが、近年では「大学が格安の学生寮をオープンした」などの理由で大変な苦戦を強いられているのが実情です。

そして、こうした「学校周辺物件の入居率低下」という憂き目から考え出されたのが、学生寮型のシェアハウスとなります。

このタイプのシェアハウスでは同じ大学に通う学生のみに住人を限定することで、「シェアハウスの入居に対して抵抗がある」という方の不安を軽減すると同時に、「同じ大学の仲間」ということで入居者間のトラブルも減少させられるでしょうから、運営する側にとっては非常にありがたいコンセプト化の形態となるはずです。

また、シェアハウスならではの安価な賃料設定は『大学が用意する学生寮と比べても充分な競争力があります』から、非常に安定した物件運用が可能となるでしょう。

趣味型シェアハウス

「音楽好き」や「ペット好き」など、趣味による縛りを加えたシェアハウスとなります。

なお通常の賃貸物件においては、「楽器演奏が趣味な方」や「ペット好きな人」は敬遠されがちなものですが、逆転の発想で『同じ趣味を持つ者同士を集めてしまう』ことにより肩身の狭い思いをすることなく気楽な生活が送れるという点は非常に大きなセールスポイントとなるでしょう。

また、シェアハウスという形態を取ることで同じ趣味を持つ者同士の情報交換や交流の場を提供することができますし、音楽系の物件であれば空いた時間に「住民同士がセッションを楽しむ」といった一種のサロン的な空間が構築されるケースもあるようです。

ちなみに、これまでご紹介したジャンル以外にもゴルフや野球、サッカーなどの「スポーツ系」に、アニメファンや同人作家などの「サブカルチャー系」、キャンプ好きやバーベキューマニアを集めた「アウトドア系」など、アイデア次第で様々なコンセプト化が行えることでしょう。

ビジネス系シェアハウス

シェアハウスというと「居住用物件」というイメージが強いかと思いますが、実はビジネス用の物件も人気を博しています。

例えば、SOHO(在宅ワーカー、フリーランス)の方に向けてインターネットはもちろん、共用部分に事務機器が一式揃ったシャアオフィスのような環境を提供することができれば、これは非常に魅力のある物件となるはずです。

また、同じく起業を目指す者同士が一つ屋根の下に暮らしていれば、情報交換はもちろん、将来に向けての人脈作りも同時に行うことができますから、住まう者にとっては大きなメリットとなるでしょう。

なお、ビジネス系でも目線を変えて、単身赴任者専用のシェアハウスをいうのも面白いかもしれません。

単身赴任での一人暮らしは寂しさがつのるものですから、同じ境遇の者が集まれば孤独から解放されるばかりか、赴任して来たばかりの慣れない場所での友人作りの場としても活用できますよね。

国際交流型シェアハウス

近年では、外国人もかなり賃貸物件を借りやすい状況となっておりますが、入居を断られるケースもまだまだ少なくありません。

そうした方々の受け皿としても国際交流型シェアハウスは人気が高いようですし、今後は「民泊」として利用する観光客からのニーズも高まって行くことでしょう。

但し、外国語が話せるスタッフの手配が必要となる上、生活習慣の違いによるトラブルなども予想されますから、運営に乗り出すには少々覚悟が必要かもしれません。

コンセプト系シェアハウスまとめ

さてここまで、コンセプトシェアハウスについてお話をしてまいりました。

既に運営されているスタイルだけでもこれだけの種類がありますから、まだまだシェアハウスのコンセプト化はその裾野が広がりを見せそうですよね。

また、各種のコンセプトシェアハウスの内容を見て行くとそれぞれが『非常にオリジナリティーに富んだもの』となっていることに気付かされるはずです。

そして今後は更にシェアハウス同士の生存競争が激化ことが予想されますから、今から運営をスタートさせようとお考えの方は、これまでにご紹介して来た物件以上にアイデアを練り込んだものを作りを行っていく必要があるかと思います。

こうして考えてみればコンセプトシェアハウスの運営も決して簡単なものではありませんが、「難しいからこそ夢が広がる」ものでもありますから、この機会に真剣にご検討されてみては如何でしょうか。

ではこれにて、「コンセプトシェアハウスの経営について考えます!」の知恵袋を閉じさせていただきたいと思います。