如何なるお仕事でも、「これが無いと商売にならない!」という道具があるものです。

「大工さんにノコギリ」「タクシー運転手さんに免許証」など、その枚挙には暇がありませんが、当然ながら「不動産屋さん」にだって必携のグッズは存在しています。

そこで本日は、『不動産営業、必携道具をご紹介します!』と題して、「これから不動産関係の仕事に就く方」や「業界に入ったばかりという方」に向けて、携帯しておくと便利な持ち物についてお話ししてみたいと思います。

不動産営業、必携道具

 

不動産業者が是非持ち歩きたいアイテム

これまでお届けしてきた記事の中でも繰り返しご説明して来ましたが、一口に不動産屋さんといっても様々な業態があるものです。

売買仲介に、建売屋さん、賃貸ならば管理会社に客付け業者の営業マン、そして場合によっては、これらの業務を混合して営んでいる方もおられることでしょう。

そこで今回は「どの業態に如何なる道具が必要になるのか?」という点も踏まえながら、グッズのご紹介を進めて行きたいと思います。

住宅地図

住宅地図は全業態共通の必携アイテムであり、最近ではデータで地図情報を利用されている業者さんも多いことと思います。

ちなみに住宅地図は一般の地図とは異なり、個別の住宅のおおよその形状(真上から見た建物の形状)に、居住者の名字なども掲載されているため、物件の特定には欠かせないツールと言えるでしょう。

なお、冊子タイプのものは大きな書店などで取り扱いがありますし、データ版については料金さえ支払えばネット上で手軽にダウンロードすることができますが、とにかく価格が高いのが玉に傷となっています。

電 卓

こちらも基本的なアイテムとなりますが、売買の営業の方なら「金融電卓」を携帯しておくのがおすすめです。

また、金融電卓の中には余計な機能を省いた「不動産業者用」の製品もあり、住宅ローンの月々の返済額や総返済額などを瞬間的に計算できるのは非常にありがたいですよね。

なお、近年ではスマホのアプリなどで代用されている方も多いと思いますが、「バッテリー容量の問題」や「お客様に手渡してお見せすること」を考えれば、電卓の方が便利であるかと思います。

デジカメ

今やスマホでも非常に綺麗な写真が撮れますから、「現場の状況」などを記録する目的であればスマホやタブレットで充分でしょう。

但し、ホームページやポータルサイトに掲載する物件の画像を撮影するのであれば、一眼レフの高性能デジカメを用いるべきです。

こうした一眼デジカメにスペックの高い広角レンズを取り付ければ、室内画像を撮影した際も、一枚の写真にお部屋の全景を収めることができますし、建物の外観画像も非常に見栄えの良いものを撮ることが可能となります。

他社の広告を見て、「こんな画像、どうやって撮っているのだろう・・・」と思った経験のある方は、是非カメラにこだわってみてください。

ボイスレコーダー

不動産業はクレーム産業と言っても過言ではないビジネスですので、トラブル発生に備えてボイスレコーダーは全ての業態において持ち歩いておくべきアイテムとなります。

また、クレーム対応の記録を取る以外にも、役所調査などにおいて証拠として音声を録音しておくべきシーンもあるはずです。

ちなみに無許可の録音は訴訟などにおいて「証拠力が低い」と言われますが、管理人自身も音声があることで救われたケースが何度かありましたので、いざという時の保険として録音を行っておくべき時もあるでしょう。

なお近年では、スマホのアプリで用が足りてしまうケースが殆どとなりますので、改めて購入する必要はないはずです。

メジャー

こらも全ての不動産業種において使用頻度の高いアイテムとなります。

ちょっとした寸法などを計るのであれば5mくらいのメジャーを持って歩くと非常便利です。

但し、土地の仕入れを行う建売屋さんなどでは、30m~50mくらいの本格的な巻尺が必要な時もあります。

なお、こうした巻き尺はかなりサイズの大きなものとなりますから、携帯するのには少々無理がありますので営業車のトランクなどに常備しておきたいところです。

ちなみに近年では、メジャーの代わりにレーザー距離計を利用されている方も多いようですが、レーザー距離計で怖いのが「計測誤差」となります。

計測誤差を極力減らしたいのであれば、専用の三脚の購入も検討すべきでしょう。

ドライバー等、工具一式

建売屋さんや賃貸管理会社には必携のアイテムですが、仲介メインの方も持っていて損はありません。

コンパクトなもので構いませんので、セットになったものを持ち歩いておけば非常に便利です。

ちなみに私は、下見に行った中古戸建ての中で突然ドアのラッチ(取っ手)が壊れ、室内に閉じ込められそうになった際に、携帯していたドライバーでどうにか自力で脱出することに成功した経験があります。(この時はスマホも営業車に置いて来てしまっていた)

こちらは少々極端な例かもしれませんが、「いざ!」という事態には充分な備えをしておくべきでしょう。

バール

これも工具の一部ではありますが、通常の工具セットなどにはまず組み込まれていないので、敢えて挙げさせていただきました。

使い道は「下水枡の蓋を開ける」のが主なものとなるでしょう。

建売屋さんが土地の仕入れを行う際や、中古住宅の売買仲介において下水管経路を特定する際などにとても便利です。

スコップ

大型のものと、手持ちの小さなスコップをセットで持っていると便利でしょう。

賃貸関係ではまず使うことはありませんが、売買の場合には境界石の発掘や、埋設物の調査に役立ちます。

営業車のトランクなどに必ず積んでおきましょう。

折りたたみ式自転車

全ての職種において営業車のトランクに積んでおくと便利なのが、折りたたみ式の自転車となります。

近年では違法駐車の取り締まりが厳しい上に、地価の高騰によってタイムパーキングが激減していますので、ご案内などに際して全く車を停める場所がないケースも珍しくありません。

そして、このような状況で威力を発揮するのが折りたたみ式の自転車であり、お客様を物件で下ろし、自分は遠くのタイムパーキングから自転車で駆け付ければ、時間のロスを最小限に抑えられるはずです。

管理人も決済に際して銀行の駐車場が満車、近隣のタイムパーキングに空きがないという状況で、折りたたみ式自転車に助けられた経験があります。

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軍手・長靴

建売屋さん御用達のグッズとなります。

建築途中の現場に出入りするならば、軍手は絶対に持っておくべきものとなるしょう。

また「濡れたもの」に触る機会も多いでしょうから、手の平の部分がゴムラバーになっているものがおすすめです。

なお、建築現場は泥で足元がぐちゃぐちゃな場合も少なくありませんので、長靴も用意しておくべきツールとなります。

革靴で泥にハマると洗浄に大変苦労させられますので、現場に赴く際は忘れずに持って行きましょう。

上履き、スリッパ

長靴とは異なり、上履きやスリッパは全ての業種で必須のアイテムとなるでしょう。

お客様を物件にご案内する際には、お客様と営業マン自身の分のスリッパを用意しておくべきですし、

建売屋さんが長年空き家となっている古屋の下見に行くときなどには、床にガラス片が散乱している場合などもありますから、上履きは必須の携行品となります。

ヘッドライト

「スマホのライトで充分なのでは?」と思われた方も多いと思いますが、片手が塞がっていると困るシーンは意外に多いものですし、周りを見渡しながらスマホでメモを取る時などは『圧倒的にヘッドライトが便利』です。

なお、「下見に行った物件が通電していない」というケースは、売買・賃貸を問わず珍しくありませんので、全業態で携帯しておくべきグッズとなるでしょう。

トング・ほうき・ゴミ袋

建売屋さんや賃貸管理会社の方にはおすすめのアイテムです。

現場の巡回などをした際、転がっているゴミの掃除や、雑草取りなどを行う際には絶対に必要となる品々です。

営業車のトランクには是非入れておきましょう。

除草剤・殺虫剤

こちらも建売屋さんや賃貸管理会社の方用です。

管理物件に生える草や、室内で遭遇した害虫退治に威力を発揮します。

建売屋さんの場合も、更地を「草ぼうぼうの状態」で放置すると近隣からのクレームの素なりますから、夏を跨ぐようなら一度は草刈りをして除草剤を撒くようにしましょう。

また、殺虫剤も顆粒タイプのものを用意しておけば、蟻など外から室内に侵入して来る害虫の駆除ばかりか、撒いておくことで猫のフン害予防にもなりますから、これはなかなか便利です。

トイレ掃除用具

なかなか買い手や借り手が付かない物件ではトイレの便器の水が腐ったり、便器の中にカビが生えるといった現象が多く発生します。

このような事態が発生した場合でも、早い時期であれば洗剤無しでも擦るだけで汚れの除去が可能ですから、営業車には是非備えておきたいグッズです。

空のペットボトル

賃貸管理会社の方が、空室の排水口へ水を流す時に便利なツールです。

排水のトラップ(配管内に意図的に水を溜める箇所を作り、臭いの逆流を防ぐ設備)の水が干上がると悪臭や害虫の侵入経路となりますから、巡回の折には定期的に水を流し込んでおきましょう。

また、ルームクリーニング済みのお部屋では、水道の使用は厳禁(シンクなどに水跡が残るため)となりますので、ペットボトルが重宝するという訳です。(水跳ねを起こさず、排水口にダイレクトに水を流し込める)

ちなみに売買のお仕事では、発掘した境界石の頭が泥まみれの場合などに役立つことでしょう。(境界石の泥を洗浄する)

脚 立

車のトランクに入るサイズで構わないので、用意しておくと便利です。

賃貸管理会社の方には賃貸物件の共用部分に設置されている蛍光灯の交換用に、建売屋さんにおいては背の高いブロック塀の裏側を確認したい場合になどに大変役立ちます。

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不動産営業、必携道具をご紹介!まとめ

さて、ここまで見て来たものが不動産屋さん必携の道具類となります。

普段の仕事で如何なる業務をメインにしているかによって、持つべき組み合わせは変わって来ますが、どれもあると非常に便利なツールばかりです。

仕事をしている際には、「あの道具さえあれば!」と思うシーンがしばしばありますから、装備は充実させておいて損はないでしょう。

また「賃貸物件の退去」や「中古物件売買の引渡し」の折りには、ゴミとして残置されているスコップや脚立などもよく見掛けますから、会社がなかなか支給してくれない場合は、こうした際にちゃっかり頂いて帰る(許可を得た上で)のがおすすめです。

ではこれにて、不動産営業、必携道具をご紹介する知恵袋を閉じさせていただきたいと思います。