防災対策マニュアル

 

「いつ何時、襲って来るのか判らない脅威」といえば、多くの方の頭に浮かぶのが地震や火災などの天災地変なのではないでしょうか。

東日本大震災以来、防災に関する意識は非常に高まっているかとは思いますが、時の流れと共に「やや気持ちが緩んでいる」という方も少なくないはずです。

しかしながら、その後も熊本地震に各地の噴火など「災害は常に我が国を脅かして続けている」のが実情ですし、太平洋側では「近い将来、未曾有の大地震が確実に発生する」との予想がなされていますから、今一度、改めて防災意識を高めておく必要があるばずです。

なお、私のように不動産関係の仕事をしていると「建物の新築工事」や「リフォーム工事」、そして「賃貸物件の管理」を通じて『もしも大規模な災害が発生したら・・・』というシチュエーションをリアルに想像してしまうことが多々あります。

また、「これから住宅を購入される方」や「アパートなどを保有されている物件オーナー様」から、防災上の相談を受けることも少なくありませんので、『不動産業は災害と切っても切れない関係にある職業』とも言うことができるでしょう。

そこで本日は、管理人が日々の仕事を通して学んで来た『誰でも自力で手軽に行える防災への対策』をご紹介させていただこうと思います。

では、不動産屋さんの防災対策マニュアルを見て行きましょう。

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自分で出来る防災対策をご紹介!

さて本項では、早速「不動産屋さんの災害対策マニュアル」をお届けして行こうと思いますが、今回は「誰でも手軽に行える対策」をコンセプトとしていますので、大規模な工事を伴う耐震補強工事などは除外させていただくつもりです。

なお、「本格的な耐震補強工事について知りたい」という方については、別記事「耐震補強工事の種類について解説いたします!」をご参照ください。

また、これらからマイホームを購入される方に向けましては「地震に備えた立地の選び方」というものがあり、こちらにつきましては「地震に強い地域の選び方をお教えいたします! 」の記事にて詳しく解説しております。

家具の転倒

地震による被害の中で、多くの犠牲者を出しているとされるのが家具の転倒事故であると言われています。

なお、ホームセンターなどでは「ポール型のつっぱり式転倒防止用具」をよく見掛けますので、既にこれらを設置済という方も多いことでしょう。

もちろん、こうしたグッズも大変に有効であるとは思いますが、私がおすすめしたいのは箱型の転倒防止器具となります。

ちなみに、このタイプの商品が店頭に並んでいるのを目にする機会はあまりないかもしれませんが、ネット通販などでは手軽に購入することが可能であり、見た目も「通常の段ボール」とあまり変わりがありません。

但し、その内部には自動車のジャッキと同じ仕組みの器具が埋め込まれており、「箱全体で天井と家具を抑え込んでくれる」という優れものなのです。

また、このグッズの利点は、見た目に家具の転倒防止器具であることが判り辛く、お部屋の美観を損ねない上、箱の内部を収納スペースとして利用できる点となります。

更に、棒状のポールが「点」で家具を支えているのに対して、この商品は箱の「面」で支えることとなるため、より高い転倒防止効果を期待できるという訳です。

ガラスの飛散防止フィルム

こちらもお馴染みの防災グッズとなりますが、重要なのは食器棚などの家具のガラス部分に貼り付けておくことです。

食器棚自体の転倒は前項にてお話しした「家具転倒防止用具」で防ぐことができたとしても、ガラスを突き破って食器が飛んで来ては、身の安全は守れませんし、床に散乱した破片で怪我をする可能性だってあります。

そのような被害を防ぐためにも、食器棚のガラス部分には是非とも飛散防止フィルムを貼っておきましょう。

なおガラスが割れなくても、棚の扉が開いてしまっては意味がありませんので、家具の転倒時に扉の開閉を防ぐ方法(鍵の取り付けなど)も合わせて考えておきたいところです。

停電対策

東日本大震災の際、直接の被害を受けなかった地域の方でも「停電の不便さを味わった」という方は多いことでしょう。

そこで行なっておくべきは「停電に対する準備」となります。

突然の停電に備えて、最低でも家族一人一人に防水性能を備えたヘッドライト、そして一家に一台くらいは電池式のランタンを用意しておきたいところです。

また、スマホなどの充電を行うために、ソーラータイプの発電グッズなども準備しておくのがおすすめです。

なお、夜中に被災する可能性もありますので扉のドアノブや階段のステップに蓄光性の避難補助グッズなどを設置しておくのも有効な手段でしょう。(闇の中でも蓄光塗料が光り、ドアや階段の位置を示してくれます)

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避難はしご

分譲マンションなどでは、バルコニーに避難はしごが用意されているケースも多いでしょうが、2階建ての一軒家などに避難はしごが設置されているケースは稀です。

そして、万一1階で火災が発生した場合などには、上階に居る者は避難経路を奪われる可能性が高いので、バルコニーなどからの脱出を可能にする設備を備えておきましょう。

なお、体力に自信のある方ならば「ロープ」や「縄はしご」で充分ですが、ご高齢の方などには「後付けタイプの避難はしご」がおすすめです。

後付けとはいっても、かなり本格的な避難はしごとなりますし、使用しない時はコンパクトに折りたたんでおける上、特殊な技術がなくても簡単に設置でみますから、是非お試しいただければと思います。

ブレイカー遮断器

一時期は大人気で、なかなか手に入らなかった防災用グッズですが、現在では苦労なく購入できるようになっています。

ご家庭のブレイカーに設置すれば、地震の発生と同時に重りが落下して、自動的にブレイカーを遮断できるという優れものであり、地震発生後の火災防止に効果的です。

但し、夜間の地震の場合には突然停電状態となりますので、ヘッドライトなどの準備を怠らないようにしましょう。

消火剤

「消火器があるのに!」と思われる方もおられるでしょうが、咄嗟の場合、素早く消火器を使用するのは意外に困難なものです。

そのような場合に備えて、投げ込むだけで使用できる消火剤を用意しておくのがおすすめでしょう。

また、多くの商品がてんぷら油の火災などにも対応していますので、キッチンに一つ置いておくと、非常に安心感を得ることができるはずです。

その他の備え

ここまでご紹介して来た以外にも、飲料水や非常食などを収めた避難用のバッグを何時でも持ち出せる場所に置いておくことをおすすめします。

なお、盲点になりがちなのが、こうした用具の浸水対策です。

折角準備した衣類も、雨など濡れてしまっては全く意味がありませんので、防水性能のあるリュックサックや、荷物を小分けにして食品保存用のパックなどに入れておくなどの工夫をしましょう。

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防災対策まとめ

さて、ここまでお話しして来たのが、誰でも手軽に準備しておける防災対策のマニュアルとなります。

なお、築年の古い住宅ならともかく、最近建てられた住宅は「高い耐震性能と耐火性能」を有していますので、非難の際にミスさえしなければ「命が助かる可能性は大幅に高まる」はずです。

如何に慌てず、スピーディーな避難が行えるかが生存の鍵となりますから、普段からに充分に準備を行っておきたいところですよね。

ではこれにて、不動産屋さんが考えた防災対策マニュアルの知恵袋を閉じさせていただきたいと思います。