不動産の害虫駆除

 

『不動産屋さん』といえば、スーツでテキパキと働く絵に描いたような「営業マン」というスタイルを思い浮かべる方も多いことと思われます。

また近年人気を博した「不動産屋さんを主人公に据えてたドラマ」でも、こうした営業マン像が余すところなく描かれていたました。

しかしながら、ドラマで見るようなスマートな仕事ばかりが不動産屋さんの業務ではありません。

特に賃貸物件の管理や、売買物件の元付け(売主側につく不動産屋さん)、そして建売業者ともなれば、時には汗や泥にまみれながら仕事をしなければならないこともあるのです。

そして、こうした「可能であれば避けたいお仕事」の中でも、特に頭を悩ますことになるのが『害虫』に係る業務となるでしょう。

そこで本日は、不動産と害虫駆除というテーマでお話をしてみたいと思います。

では、不動産屋さんが教える害虫駆除の知恵袋を開いてみましょう。

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意外に多い害虫との対決

「不動産屋さんと害虫駆除」というと、イメージ的には「作業はプロの害虫駆除業者にお願いして、本人はスーツ姿で指示を出しているだけ・・・」という姿が頭に浮かんで来ることと思いますが、

現実には「経費の削減」や「迅速なクレーム処理」を行うために、自らの手で害虫と対決するケースも意外に少なくないものです。

また、立ち向かうことになる虫たちも様々ですが、古い賃貸アパートや中古戸建の管理をしていると、ゴキブリやダニ・ノミなどがターゲットとなることが多いかと思います。

なお私個人としては、販売を委託された物件の庭に「スズメバチ」がブンブン飛び回っていて、これに対処するのに苦労させられたこともありました。

更には、アパートに入居したお客様から大発生した「チョウバエ」の退治を依頼されたり、建物の隙間から侵入して来る「蟻を何とかしろ」と言われたりと、害虫に係わる業務は枚挙に暇がありません。

ちなみにネズミや白アリなど、素人では対処不能な生物に対しては流石に専門業者に依頼を行いますが、「それ以外のもの」にはやり方次第で駆除できてしまうケースもあるものです。

事実、プロの駆除業者さんとお話しした際にも、「最近の殺虫剤の中には業務用以上の効果がある商品も含まれているので、すっかり自分たちの出番が減ってしまった・・・」と嘆いておられました。

そして、この害虫駆除業者の方がおっしゃる通り、自宅に害虫が発生した場合や、所有している賃貸物件でクレームが入った際などに、経費を掛けずに自力で対処ができれば、これは実に嬉しいですよね。

そこで次の項では、不動産屋さん的な害虫対処方法を虫の種類別にご紹介させていただきたいと思います。

 

不動産屋流の対処法をご紹介

では早速、害虫別の退治方法を見て行きましょう。

ただ、ここでご紹介する方法は私自身や仲間の不動産屋さんが行っている方法であり、専門の業者さんからすると「ちょっと違う」ものも含まれているかもしれません。

しかし、実際に効果を上げている方法なので「試す価値は充分にあるはず」です。

ゴキブリ

ゴキブリは出現頻度が最も高く、「衛生面」「見た目」共にダメージの大きい害虫ですよね。

突現出現した場合の対処は、殺虫剤にスリッパなど「皆様の好みの対処法」があるかと思いますが、問題は継続的に出現する場合です。

ちなみに、最も多い侵入経路としては「洗濯物を取り込んだ際の衣類への付着」や「換気扇の隙間」など『外部から』というパターンになりますから、

室内に取り込む前に洗濯物はしっかりと確認し、換気扇についてはフィルターの設置、隙間についてはパテ埋め等をしてしまうのが効果的でしょう。

これでもまだ現れる場合には、「エアコンのドレインホースの内部を伝わって侵入してくるケース」も稀にありますので、バルコニーなどにあるドレインホースの先端に、ネットなどを被せるのが有効です。

但し、あまり目の細かいネットを被せると、エアコン自体の故障に繋がりますので、ストッキングなどは避け、みかんが入っている網などが良いのではないでしょうか。

そして、ここまでしても奴らが湧いて出る場合には、どこかに巣があると思って間違いありません。

ゴキブリにも様々な種類があり、大きなクロゴキブリなどでは例が少ないようですが、飲食店などに出現するチャバネゴキブリなどは、結構室内に巣を作っていることがあります。

「そんな奴らに巣を作られる憶えはない!」と思われるかもしれませんが、前の住人が飲食店に勤務しており室内を不潔にしていた場合などは、退去後も巣が残っていることも珍しくありません。

そこでまずは室内をじっくりと観察し、巣の在処を探しましょう。

目視できる場所に巣があれば「殺虫剤などの直接攻撃」が有効ですが、壁の隙間などが怪しい場合には、出入口になっていそうな箇所をパテなどで埋めた上、「コンバット」などの毒エサ系、「ゴキブリが居なくなるスプレー」など効果持続期間の長い薬剤を周辺に散布するのがおすすめです。

なお、こうした対策を行った箇所以外にも「巣からの出入口」がある場合には、再び別の場所から現れることになりますが、その度に根気よく出入口を塞いでいくのがベストな方法となります。

こうしたケースでは、プロの駆除業者に頼んでも「バルサン系の薬剤を焚くだけの対処」となりますから、面倒でも地道に隙間の封鎖作業を続けましょう。

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蜂の仲間

「刺される」という、直接攻撃があるという意味では一番厄介な害虫かもしれません。

なお、明らかに巣がある場合には専門業者に連絡するか、行政などでに依頼して対処してもらうのがベストな方法となります。

但し、餌場となっている場所へ定期的に飛んで来るケースでは、駆除業者も行政も相手にしてくれません。

管理人が以前に扱った物件には、スズメバチの好物となされる植物が生えており、いつ行っても5~6匹が飛び回っており、境界立合いなどの作業ができずに頭を悩まされた経験があります。

なお、このような状況で有効なのが、蜂ホイホイとも言うべき「置き型の捕獲器具」です。

蓋の付いた大型の紙コップのような器具に、液状のエサを入れて放置しておくだけという手軽な器具ですが、仕掛けてから数日後に中を見ると10匹以上のスズメバチを捕らえていました。

こうして数を減らした上で、餌となる植物を刈り取ってしまえば問題なく対処できるはずです。

 

ムカデ・ヤスデ

「街中ではあまり見掛けない・・・」というご意見も聞えて来そうですが、実は結構生息しています。

また特に多いのは、建物の基礎などに生じたひび割れの中などに、大量発生しているというパターンです。

ちなみにヤスデには毒がありませんが、ムカデは強烈な毒を持つため、駆除する際には注意が必要でしょう。

更にゴキブリ用の殺虫剤などでは効果が薄いため、凍結タイプの殺虫剤か、ムカデ専用の殺虫剤が有効です。

 

チョウバエ

「チョウバエという名をあまり聞いたことがない」という人もおられるかもしれませんが、お風呂場などにたまに飛んでいる、ハート型の羽を持つ動きの遅い虫と言えば、思い当たる方も多いことでしょう。

煩わしいだけであまり被害がないように思えますが、時には人間の眼球に卵を産むという、実は危険な害虫です。

非常に動きが遅いので、手で簡単に潰すことができますが、継続的に出現するのが厄介な点でしょう。

ちなみに彼らは下水管などに卵を産み、孵化すると風呂場などに飛んで来るというパターンが多いので、まずは排水口にお湯を流してみるのが良いでしょう。

但し、排水パイプは塩化ビニールを使用していることも多いので、沸騰したお湯などを流すと漏水などの原因となってしまうこともあります。

その点、70度くらいのお湯ならば卵は駆除できますし、パイプを痛めることもありませんので、少し冷ましたお湯で駆除してみてください。

 

ダニ・ノミ・チャタテムシ

賃貸のお部屋などでしばしば発生するのが彼らです。

ダニやノミは刺されることがありますが、チャタテムシ(古い本の上を歩いている小さな虫)は基本的に無害となります。

但し、チャタテムシはダニなどのエサとなるため、放置すれば更なる被害をもたらす厄介者と言えるでしょう。

畳みに針を刺して薬剤を散布する商品や、パウダー状の殺虫剤を撒くタイプのものもありますが、管理人的に効果が高かったのは、置いておくだけで駆除が完了するホイホイタイプの製品となります。

一度や二度の設置では殲滅することは難しいですが、根気良く続けるとかなりの確率で駆除に成功できるはずです。

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害虫駆除まとめ

このように、害虫駆除の方法にもいろいろなパターンがあるものです。

プロの害虫駆除業者に依頼するとそれなりの費用が発生しますから、できる限りは自分で対処して、コストの削減に励んでみては如何でしょうか。

また、ケースによっては駆除業者が相手にしてくれない場合(蜂は出現するが巣がない場合など)もありますから、これらの手法を憶えておいて損は無いはずです。

なお、害虫と並んで害獣の被害も深刻なものがありますが、こちらについては別記事「害獣駆除の方法をご教授!」にて詳しく解説しておりますので、ご覧になってみてください。

ではこれにて、不動産の害虫駆除方法をご紹介する知恵袋を閉じさせていただきたいと思います。