「お部屋探しをするなら、仲介手数料が1ヶ月分必要」、こうした不動産業界での常識が今まさに覆ろうとしています。

そして、この新サービスを提供しているのが「airdoor(エアドア)」と呼ばれる物件検索ポータルサイトとなります。

確かにこれまでも「仲介手数料なし!」を売り文句にしているサービスは存在していましたが、「一握りの物件でしか無料サービスが適用されない」「無料は無料だがサービスの質が低すぎる」といった問題点のあるものが殆どでした。

それに対して、このエアドアは通常の賃貸仲介以上の品質のサービスが受けられる上に、非対面・非接触で契約手続きが完了できるなど、このサイトならではのメリットが数多く得られるというのです。

そこで本日は「仲介手数料無料!airdoor(エアドア)の評判や口コミ、サービスの仕組みについて現役不動産業者が解説!」と題して、不動産会社の視点で今話題の物件情報ポータルサイトを検証してみたいと思います。

エアドア 評判

 

エアドアのサービス概要を解説

冒頭にてご紹介した「エアドア」なるもの、そもそもは無料で閲覧できる物件情報ポータルサイトであり、掲載物件の中に気になるものがあれば、サイト上から内覧の予約も可能となる便利なサイトなのですが、既にご紹介した通り「仲介手数料無料」など他の競合サイトにはない独自のサービスを展開しています。

そこでまずは、エアドアのサービス内容について詳しく見て行きたいと思います。

仲介手数料が無料、もしくは2.2万円のみ

エアドアの最大の特徴がこの常識破りな仲介手数料の安さとなります。(「仲介手数料無料の物件」と「2.2万円が必要な物件」の2種類が掲載されています)

もちろん追加で費用の請求を受けることはありませんのでご安心ください。

※仲介手数料が激安な理由は後程ご説明いたします。

掲載させている物件情報が豊富である上、「おとり広告」がない

既にお話しした通り、この手のサイトでは「仲介手数料無料の物件はほんの一部」というのがありがちなパターンなのですが、エアドアの物件掲載数は現状で約15,000件、今後は50,000件を目指すと言うのですから驚きです。

更に掲載されている物件は、タワーマンションからデザイナーズ物件、低層マンションに分譲タイプなど多岐に渡っており、その物件種別の豊富さもこのサイトの魅力の一つに挙げられるでしょう。

また、同じ物件が重複して掲載されていることもありませんし、問い合わせをしてみたら「既に成約済み」というおとり広告も原則ありませんので、これは非常にありがたいですよね。

内覧の予約がスムーズ(リモート内覧も可能)

さて気になる物件が見つかれば、次は内覧の予約となりますが、この点についてもエアドアは非常にスムーズです。

内覧の受け付けは24時間行なっていますし(実際の内覧時間は10時〜18時となりますが)、物件によっては自宅にいながらリモートで内覧をすることも可能となります。

※リモート内覧が不可な物件もあります。

更に物件に出向いて内覧する場合でも、現地集合・現地解散となりますので、不動産会社の店舗に行く必要も、営業車に乗る必要もありません。

リモートでの重要事項説明、契約締結が可能(契約時、店舗への来店が不要)

賃貸物件の契約となれば重要事項の説明と賃貸借契約の締結が必須となりますが、エアドアではこれらのイベントをリモートや郵送で完了することができますから、不動産会社の店舗へ出向く必要はありません。

このようなお話をすると「法令上の問題はないの?」とご心配される方もおられるでしょうが、近年の法改正で不動産の電子契約も解禁となっておりますので、安心してご利用いただけることと思います。

※契約に際しての賃料交渉は一切できないルールとなっています。

契約金の支払いにカード決済や分割払いが可能

お部屋の契約金の支払いに際してはカード払い不可、一括支払いが当たり前というのが常識でしたが、エアドアではこの点についても改革を行っています。

但し、全ての物件において対応可能という訳ではありませんので事前にご確認をお願いいたします。

エアドアの評判と不動産業者としての評価

さて、ここまでの解説をお読みいただくと「エアドア」が非常に優れたサービスであることがおわかりいただけたことと思います。

ただ、読者の方の中には「そんな良いことだらけのサービスが本当にあるの?」、「何か大きな問題点があるのでは?」とお考えになる人もおられるでしょう。

そこで本項ではエアドアの評判と、現役不動産業者の筆者がそのサービスの仕組みや仲介手数料を値引きできる理由について解説していきたいと思います。

※エアドアの全てのビジネススキームが明らかにされている訳ではありませんので、一部筆者の予測も含まれます。

ユーザーや不動産業者の声

まずはエアドアについての利用者の評判ですが、ネットやSNSでかなり深掘りた検索をしてみても、批判的な意見は少なく、概ねのユーザーから好評価を受けていることがわかります。

また、現役の不動産業者の私が日々の業務で接するお客様にエアドアの評判をお聞きしても特に悪い噂は耳にしませんでした。(エアドアの存在自体を知らないという方も多かったのですが)

更に同業者である不動産業者の評判はどうかと言えば、これも決して悪いものではなく、むしろ「エアドアのパートナー企業となって物件を掲載したい」との意見も耳にいたしました。

現役不動産業者によるエアドアの評価

これまで見てきた通り、エアドアは無料もしくは2.2万円という格安の仲介手数料で、高いクオリティーのサービスを提供する賃貸情報ポータルサイトであり、その評判も上々であることがご理解いただけたことと思います。

しかしながら、こうした『うまいお話』を聞くと「何か裏があるのでは・・・」と気になってしまうものでしょうから、本項では現役の不動産業者である管理人がエアドアのビジネススキームや仲介手数料を格安にできる理由について解説していきたいと思います。

実はこのエアドア、サイトに物件情報を掲載することができるのは、物件の管理を大家さんから直接委託されている「管理会社」のみとなります。

通常の物件情報ポータルサイト(SUUMOなど)の場合、物件情報を掲載するだけでも高額な掲載料金が発生する上に、管理会社以外の仲介業者も物件情報を掲載することができるため、重複する物件が多数掲載されていたり、既に成約済みの物件が「おとり広告」として掲載され続けていることも少なくありませんでした。

※もちろん他のポータルサイトもおとり広告の撲滅には努力しているのですが・・・。

これに対してエアドアは管理会社以外の物件掲載を禁止していますし、その掲載料も格安(実質、無料の場合が殆ど)となっていますので、管理会社も率先して物件情報を掲載することができますし、常に最新の空室情報を提供することができるという訳なのです。

また、物件の内覧に際しては管理会社が直接ご案内を行うケースが多いため、ご案内中にお客様へ誤った情報を伝えてしまい、契約の段階になって「聞いていた話と違う!」といったトラブルの発生も未然に防げますし、契約の手続き自体も非常にスムーズに行えるはずです。

こうしたメリットを考えれば、管理会社的にも「是非エアドアを利用したい!」という気持ちになるのは当然ですから、エアドアが掲げる『目標物件掲載数50,000件越え』という目標も決して絵空事ではないでしょう。

このようにエアドアは仲介手数料の価格破壊を行ってお部屋を探すユーザーを強力にサポートするばかりか、物件情報を掲載する管理会社さえも味方に付けたビジネススキームとなっていますから、初めて賃貸物件を契約するという方にも安心してご利用いただけますし、通常のポータルサイトではお目に掛かれないようなレアな物件を発見することもできる非常に優れたサービスとなっているです。

※広告費の予算の問題でポータルサイトに掲載ができない物件も実は数多く存在します。

物件を管理する管理会社と入居希望者のスムーズな橋渡しを行い、不動産業界に革命をもたらす物件情報ポータルサイト「エアドア」をこの機会に是非一度お試しいただいては如何でしょうか。

エアドアの評判や口コミ、サービスの仕組みについて、まとめ

さてここまで、不動産業界で今多くの注目を集める新サービス「エアドア」について解説してまいりました。

冒頭でもお話しした通り、仲介手数料無料といった売り文句を掲げるIT系のサービスは今までにいくつか目にしてきましたが、このエアドアについては「これまでのものとはひと味違う」というのが素直な印象です。

そもそも、このエアドアを運営する株式会社エアドアは長年不動産業界のデジタル化(不動産テック)を目指して活動してきた企業だそうですから「IT業界における不動産の専門家」ではあるのでしょうが、私のような不動産業界に身を置く人間からすると「よくもここまで、痒い所に手を届かせた絶妙なサービスを考え出したものだ」と感心させられてしまいます。

例えばリモート内覧を行う場合、現地に赴いての内覧に比べて契約後のトラブルが多い(「内覧の印象と日当たりが異なる」等のクレームが生じる)傾向にありますが、こうした問題点に配慮して『リモート内覧の可否は管理会社の判断とする』といったルールを設けているのは、ポータルサイトサイトの利用者のみならず管理会社にも寄り添った仕組み作りと言えるでしょう。

また既にご説明した通り、エアドアでは賃料交渉が不可であったり、現地で行う内覧が現地集合・現地解散となっている点も「管理会社の労力を最小限に抑えたい」との配慮が窺え、とても良い印象を受けました。

このように考えていくと、エアドアのシステムは

  • 入居希望者に対して  → 安価で質の高いサービスの提供
  • 管理会社に対して   → 空室率の低下・契約上のトラブルの回避・デジタル化の推進
  • エアドア自身に対して → 新たな賃貸物件検索プラットフォームの開拓

という、取引に係わる3者全員にメリットをもたらす「三方よし」のビジネススキームと呼ぶことができるでしょう。

皆さんのお部屋探しに革命をもたらすかもしれない新サービス「エアドア」の動向に、今後も是非注目していただきたいと思います。