日々、世間を騒がせているのが凶悪犯罪に関するニュースの数々です。

こうした犯罪から身を守るためには、警備会社へ依頼を行うなどの方法が有効となりますが、ランニングコストを考えると「現実的ではない」という結論に達する方も少なくないのが実情でしょう。

そこで本日は「不動産の防犯対策をお教えします!」と題して、プロの不動産業者がおすすめするコストを掛けず、自分で行える防犯対策のアイデアをご紹介してみたいと思います。

不動産の防犯対策

 

自分で行える防犯対策をご紹介

では早速、不動産業者がお教えする「自分でできる」「お金の掛からない」防犯対策を見ていきましょう。

玄関扉

犯罪者が侵入して来る場所として、「正面玄関から」というのはあまりピンッと来ないものかもしれませんが、実際のデータを見てみると玄関扉からの侵入事案が意外に多いことに驚かされます。

また確かに「裏口や窓から侵入して姿」を目撃すれば、それが犯罪であることが一目で知れてしまいますが、玄関先にスーツ姿の男性などが立っていれば「営業マンの訪問かな?」程度にしか思わないものですよね。

そして、こうした目撃者の心理を狙ってか「玄関の正面突破」は意外に多く発生しているようです。

ちなみに一時期はピッキングなどの被害が急増していましたが、鍵屋さん曰く「近年では殆ど発生していない」のが現状であるとといいます。

但し、「工具などを用いて扉を破壊しての侵入事件は減っていない」と言いますから、やはり対策は必要となるしょう。

そこでおすすめなのが、後付けタイプの電子錠となります。

「そんな大げさなもの、自分で取付けられないよ!」と思われるかもしれませんが、最近のものは数万円で購入できる上、女性であっても自力での取り付けが充分に可能な製品(扉への穴開けが不要)もございますので、これは絶対におすすめです。

開錠方法としては「ナンバー入力式」「カード式」が選択できますし、「スマホによる開錠」「室内からリモコン開閉」も可能といった優れた機能を有するものもあります。

一方、実際に空き巣の被害に遭ったお宅に意外に多いのが「鍵の閉め忘れ」なのですが、ホテルで採用されているような自動施錠システムが搭載されいる製品も少なくありませんから、更に安心感が高まりますよね。

更には、この電子錠にパソコンやスマホをリンクさせれば「留守中に鍵が開錠されたことを通知する機能」が利用できる機種も多いので、遠隔地から警察へ通報することも可能です。

テレビモニター付きインターフォン

訪問者を装ってチャイムを鳴らし、扉を開けさせてから侵入を試みる犯罪者に有効な対策です。

近年では「アポ電(電話で在宅しているのを確認した上で押し入る手口)」の被害も急増していますので、ドアを開ける前に訪問者の姿を確認できるようにしておきたいところでしょう。

なお、テレビモニター付きインターフォンは『取付けに費用が掛かりそうなイメージ』があるでしょうが、ネット通販などでは電池とWi-Fiを利用することで「取り付け工事不要の商品」も販売されている上、価格もかなりお手頃なものとなっていますから『導入へのハードルは決して高くないはず』です。

窓ガラス

玄関扉に次いで侵入されることが多いのが、窓ガラスとなります。

建売住宅などに設置されている「網の入ったガラス」を、防犯ガラスであると誤解されている方もおられるでしょうが、この手のガラスは「火災発生時にガラスの飛散をする」ことを目的としており、防犯性能は殆ど無いのが通常です。

それでは『一体どのような対応が有効なのか』というお話になりますが、おすすめしたいのは「補助錠」「防犯フィルム」「振動センサー」の設置となります。

窓用補助錠

もはやホームセンターなどですっかりお馴染みの防犯グッズとなりますが、効果の程は絶大です。

犯罪者は少しでも素早く室内に侵入したいものですが、補助錠を設置されるとスピーディーな侵入は不可能となりますので、「補助錠の存在に気が付くと侵入を諦めるケース」も多いといいます。

なお可能であれば、窓の上下に二つの補助錠を設置したいところです。

防犯フィルム

面積の大きなフィルムは高額となりますが、30cm×20cmくらいのサイズのものは安価で入手できますし、貼り付けも手軽に行うことが可能です。

貼り付ける場所はサッシの鍵を中心にして左右の窓(引違い窓の場合)に貼るのが有効でしょう。

ちなみに侵入者が窓を割る際は、サッシの鍵の近辺を狙うケースが殆どですから、このフィルムがあれば突破にかなりの時間を稼げる訳です。

振動センサー

こちらもサッシの鍵の近辺、防犯フィルムを貼った上などに設置しましょう。

電池式のものがホームセンターなどで安価に販売されていますので、入手も容易なはずです。

振動センサーを設置すれば窓を破壊しようとした際に警報が鳴り響くことになりますから、侵入者にとっては非常に厄介な設備となるはずです。

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防犯カメラ

言わずと知れた防犯対策の王道ですが、セキュリティー会社などに設置を依頼すると、高額な費用を請求されます。

但し、近年では高機能なネットワークカメラが販売されていますので、こちらを設置するのがおすすめでしょう。

取付けにも殆ど手間が掛からない上、スマホを利用した遠隔監視に、赤外線撮影、モーションセンサーで「動くもの」を検知して撮影が開始されるなど、その性能は正に「至れり尽くせり」となっています。

また、安価で子機が購入できますから、家の四方や室内の監視も手軽に行えるはずです。

センサーライト

こちらも防犯対策の王道となり、防犯カメラと合わせて設置すれば高いセキュリティー効果が期待できます。

問題点は、電気店などに取り付けを依頼しなければならず、設置コストが高く付いてしまう点ですが、

近年では太陽光にて蓄電を行い、夜間にかなりの光量で侵入者を照らし出してくれる製品も販売されていますから、こちらを利用すれば取り付けも自分で手軽に行えるでしょう。

近隣と声を掛けあう

どんな防犯マニュアルに書いてありそうな対策ですが、こちらも非常に重要です。

近年では「近所付き合いに抵抗を覚える方も多い」でしょうが、お隣の家族構成や訪問者の傾向などを認識していれば、いざと言う時に『素早く異常を察知してもらえる』ものです。

また、留守中に不審者がうろついていたなどの情報も得られますから、近隣の方々と良好な関係を築き、声を掛け合える環境を作りましょう。

武器・防具

そして最後の手段とも言えるのが、武器や防具の用意です。

在宅中に侵入者が現れた時は、まずは逃げることを考えるべきですが、どうしてもそれが不可能な場合には戦う他ありません。

実際に犯罪に巻き込まれた方のお話を聞いても、抵抗することで侵入者を撃退できたケースも多いですから、準備はしておくべきでしょう。

武 器

通信販売などで防犯用に多くのグッズが販売されておりますが、有効な武器は意外に数少ないものです。

例えば「スタンガン」や「特殊警棒」などは相手に奪い取られる可能性が高いですから、あまりおすすめはできません。

また、逃げるための時間を稼ぐのに「催涙スプレー」は非常に有効ですが、自分もダメージを負う可能性が高いので、使用する際は要注意となります。

なお、私が最もおすすめする武器は手製の「槍」です。

「槍なんてどうやって手に入れれば?」と思うかもしれませんが、ホームセンターなどで長めの鉄パイプなどを斜めにカットしてもらえば、それだけで手製の槍が完成します。

訓練を積んでいない人間は「相手が包丁などを持っているだけ」でも、恐怖で身体が動かなくなるものですが、長めの槍を使用すれば恐怖感は大いに薄れるものです。

この方法は戦国時代に農民を兵として用いるために織田信長も採用した手段となりますから、是非お試しいただければと思います。

また、侵入者に対しても槍は強烈な「威嚇」となりますし、長めのものであれば万が一奪い取られても、室内では自由に振り回ることは不可能ですから、逃げる隙も生まれるでしょう。

防 具

防具に関しては、あまり思い浮かばない方が多いかもしれませんが、いくつかお勧めのものがあります。

まずはご紹介したのが強化プラスチック製の盾です。

この盾はコンパクトで軽量な上に、あらゆる刃物を弾き返す防御力を備えているのが魅力です。

但し、扱いが少々難しいので、運動神経に自信が無い方には防刃チョッキがおすすめとなります。

防弾チョッキですと価格も高額となり、重量もかなりのものとなりますが、防刃チョッキは軽量で安価なのが利点です。

警察官などが着用しているのを良く見掛けますが、通信販売でも手軽に購入できますから、通信販売サイトなどで探してみてください。

なお、こうした防具を枕元に置いておき、「異変を感じたら即座に着用して避難する」という使い方がおすすめとなります。

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不動産の防犯対策!まとめ

このように、それ程コストを掛けずに行える防犯対策は意外に多いものです。

一度に全ての備えを行うのは困難でしょうが、毎月一つずつでも対策を施していけば、1年も掛けずにほぼ完ぺきなセキュリティー体制を構築することができるかと思います。

何か事件に巻き込まれた時に、「あの時、準備しておけば!」などという後悔をしないよう、できる限りのことはしておきたいものですよね。

ではこれにて、「不動産の防犯対策をお教えします!」の知恵袋を閉じさせていただきたいと思います。